状況にあわない株高

 ここのところアメリカの株高に歩調を合わせて 日本の株もドンドン上がっています。確かにアメリカは腐っても鯛(別に腐ってはいませんが…)、いくら中国が台頭してきても まだまだ世界一のGDPを誇っていますから、その国でダウ平均が初めて3万ドルを超えたとなれば、その他の国々もそれに引っ張られて株価が上がるのは分かります。

 でも世界の状況は 新型コロナウイルスで 毎日50万人以上感染して1万人以上死んでいるのが現実です。それも一番 死者が多いのがアメリカとなると、いくらワクチンの目途が立ちそうだといっても まだまだ危機的な状況は続くわけで、アメリカの株高は理解に苦しむところがあります。それに引っ張られる たとえば日本の株高も 単に踊らされている、或いは コロナ不況に対処するために金融緩和して 世間にオカネが余っているばっかりに それが株に流れているとしか思えません。いわば1980年代末のバブルと似たことが起こっている気がします。

 何かのタイミングでバブルが弾けたら、現状のコロナ不況とあいまって 大変な事になりそうで、とっても怖いです。

日経平均株価の推移(楽天証券)
世界の新型コロナによる死者数の推移(ロイター)
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